なかなか治らない足首の捻挫は内側に問題あり?

2025年04月15日

季節の変わり目で暖かいのやら寒いのやら、なかなか着る服に悩む気候ですね。

晴れてくれれば気持ちのいい日も増えてるし花粉も少しづつ減ってきてほしいです(笑)

 

冬から春にかけては一番の大きなことでいうと年度末、新学期でしょうかね。

公務員の方や学生さん、色々な方がお正月よりも新年感があるのではないでしょうか。

学年が上がったり進学した学生さんのケガが増えるのは単純に練習量が増えるから、というのもあると思います。

大人はなんとなくですが12月などの年末にケガをされる方が多いように思います。

 

年間通して5~10人ぐらいの足首の捻挫の方が来所されます。決して多い数ではないのは良い事だとは思います(笑)

去年は初期治療を整形外科で受診してその後、一か月ほどして治りが緩慢ということで来所した方がお二人いました。

 

お一人は割とすぐに日常生活を問題なく過ごせるようになり一か月ほどで治癒しました。

もう一人の方はとても大変でした💦

 

足首の内側、内くるぶし周辺にも痛みがあり、受傷当初は骨折を疑うほど腫れ上がっていたようです。

レントゲンでは骨折は否定されていたようですがおそらく折れてます。

骨に傷がなくても骨軟骨などのレントゲンには映らない軟骨の損傷があります。

いろいろな海外の放射線科の画像を統計化して論じる文献を読んでらっしゃる先生がいうには距骨滑車内側に損傷が見られるとのことでした。

それも割と高確率で……

MRIをとっても経験豊富な整形外科医か放射線科医でないとなかなかわからないようです。

日本では骨挫傷という表現がそれにあたります。

どんなに小さな傷であっても骨に傷があれば骨折です。

どのみち折れていようと折れてなかろうと骨折を疑うほどの重症な捻挫は強固な固定をするのがベストだと私は考えます。

というより時間がたっているものやよほど軽度なものでない限りはシリンダーギプスにてしっかり固定するのが一番だと思います。

10歳以下の子供の捻挫の60~80%ほどは骨軟骨を損傷しているというのも最近ではよく言われています。

大がかりですし不便ですし大変です。でもしっかり固定することが後々に足の痛みを残さないためには大事だと思います。

もし自分の子供が「捻挫してからなんか走ると痛い」なんて言われたら後悔するし夜も眠れないと思います。

 

たかが足首の捻挫、でも骨折と捻挫の境界線はあまりなくグラデーションです。

骨折寄りの捻挫をたかが捻挫としてサポーターで様子を見る、なんてことのないようにお近くの接骨院などにご相談してみてもいいかもしれませんね。